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ブラックマヨネーズ2005年M-1衝撃漫才で優勝。優勝後の飛躍!

M-1優勝を果たしたブラックマヨネーズとはどんなコンビ?

小杉竜一(こすぎ りゅういち、1973年7月5日生)
吉田敬(よしだ たかし、1973年6月27日生)
の2人からなるお笑いコンビ。
立ち位置は小杉が向かって左、吉田が右です。
結成年は1998年。

(敬称は省きます)

ネタ作りは吉田が担当していました。しかしM-1優勝後は「ラジオのようにしゃべりながらネタを作りたい」という吉田の提案により2人で漫才のネタを作っていくようになります。

2人ともお笑いのセンスは抜群で小杉の突っこみも安定していますしワードセンスも抜群です。それは吉田にもそのまま言えます。平場のトークだと2人ともボケ突っこみの両方を高いレベルで発揮することができるので、漫才、平場で安定した笑いを生み出すことのできるコンビです。

小杉と吉田は1994年にNSC13期に入学します。小杉は「関西キング」吉田は「ツインテール」という違うコンビで活動を始めました。

小杉の相方の芸人引退をきっかけに、吉田が小杉を誘う形で1998年にコンビを結成しています。

同期は徳井義実(チュートリアル)、野生爆弾、次長課長、タカアンドトシ、佐藤哲夫(パンクブーブー)、アンタッチャブルなどです。

ブラックマヨネーズは2005年のM-1初出場までは準決勝どまりでした。ただ大阪での劇場での仕事などである程度の稼ぎはあったので漫才の評価は高かったのです。また芸人からの評価も恐ろしいほど高く、チュートリアルの徳井はブラックマヨネーズがM-1優勝を果たしたあと、「ブラマヨの面白さが全国にばれた」と語っています。

ブラックマヨネーズは陣内智則を特に慕っています。早くからブラックマヨネーズの面白さに気づいた陣内が自分のレギュラー番組にブラックマヨネーズを呼んだりしていました。結果ブラックマヨネーズは「陣内さんがいなかったら今の自分たちはない」と発言しています。

基本はしゃべくり漫才です。M-1でネタを初披露した時は「喧嘩漫才」と言われていましたが、私はレベルの高いオーソドックスなしゃべくり漫才と考えています。

2005年M-1初出場!漫才の評価は?

2004年まで準決勝敗退を繰り返してきたブラックマヨネーズですが2005年に念願の決勝へ初出場を果たします。
ちなみに2005年に初出場したM-1で披露したネタ2本は半年以上前に出来ていたのですが漫才特番で1度披露しただけで温存していましたネタの鮮度を保つためだと言われています。

ブラックマヨネーズが披露した1本目の漫才は「ボーリングの玉」の漫才でしたが評価は軒並み上々でした。
島田紳助は「4分の使い方うまい、4分の使い方に感動した」渡辺正行は「関西では聞いてたけど東京のお客さんにはどうかな?と思っていたら途中から拍手がきてた。これはすごい」など賛辞はやみませんでした。

2005年も笑い飯や麒麟、同じく決勝の舞台に戻ってきたチュートリアルなどレベルは非常に高かったと言えると思います。

特にこの年のチュートリアルは決勝進出は逃しましたが披露した漫才「BBQ」は完成度も高く非常に印象度も高く会場の空気を温めたネタだと思います。

ブラックマヨネーズのネタがすんなりと会場に受け入れられたのもひょっとしたらチュートリアルの漫才の影響も少なからずあるのかも知れませんね。

2005年M-1最終決戦進出。漫才2本目の評価は?

1本目に披露した「ボーリングの玉」で予選1位を勝ち取り最終決戦進出。
2本目に披露した漫才は「強くなりたい」のネタです。

松本人志も言っていましたが、1本目よくても2本目にびっくりするくらい(質が)落ちるところが結構あると発言していましたが(たぶん放送室だったと思います)私もそれはあると思っています。

あくまで私の感想ではあるのですが、この年に近いところでいうと麒麟で1本目の「野球」はとても面白かったのですが、2本目の「ファッションショー」はまったく笑えませんでした。

ブラックマヨネーズは2本目の「強くなりたい」のネタも1本目のボーリングの玉に引き続き会場の大爆笑を引き起こしていました。
2本目は審査員は点数ではなく、優勝と思うコンビへの投票なので審査詳細は分かりませんが、会場の様子や審査員の顔などから評価が上々だったことは間違いありません。

もちろん私も最高に面白いと思いました。

2005年M-1 ブラックマヨネーズが優勝!秀逸な披露された漫才

2005年M-1の最終決戦に残ったコンビはブラックマヨネーズ、笑い飯、麒麟でした。

最終得票は
ブラックマヨネーズ・・・4票
笑い飯・・・・・・・・・3票
麒麟・・・・・・・・・・0票
です

2本目のブラックマヨネーズの「強くなりたい」のネタも本当に面白かったです。

ですが笑い飯の2本目「マリリン・モンロー」も新しい形の漫才でかなり面白かったです。
1本目とはまた違った面白さを発揮したので最終決戦で票が割れたのだと思います。
(島田紳助はこの年は圧倒的にブラックマヨネーズだったと言っていましたが、、、)

ブラックマヨネーズも笑い飯も会場の大爆笑を取っていたというのは両方同じで甲乙つけがたかったともいます。
ブラックマヨネーズはつかみの段階から笑いを重ねていたのに対し、笑い飯は最初は伏線、後半で伏線回収で笑いを取っていくという形だったのでそういった差も少しあったのかなと思います。

「ボーリングの玉」
(いや、でもなあ~)
(ボーリングって汚いイメージあるやろ?)
(俺が赤紫の14持ったら彼女が前の彼氏思い出して泣きだしよったらどうしようかな思うねんな~)
(それ(13ポンド)じゃ俺が前の彼氏より力ないみたいやんけ)
((15ポンドだと)俺は自分に嘘ついてまで付き合いたくないねん)

(簡単に買え買え言うなや!)
(村上ファンドか!)

(指が成長した時のためや)
(逆にこうピタTみたいにピタピタのボールが流行ってるちゃうんかな?とか)

(買う方向で話進めんなって)
(また買え買え言うてるやん!)
(これ以上、金使うんわちゃうやろっ!)

(破れるやん!俺の家上本町いうて大阪の坂の上やぞ!あんなところで破れたら難波まで転がっていくわ!)

(お前、スーパーの袋にあんな丸いの入れてたら、あっあの人もう寒いのにまたスイカ買うてはる思われるやろ!)

(けど交通事故起こした場合や、車にぶつけられたとき本来5メートル飛ぶはずの事故があんな重たいもん乗しとるから全然飛ばれへん。それ見てたおばちゃんが、あぁ~あの子大丈夫やな思て救急車呼んでくれへんかったらどうすんねんっ!

彼女ができたらボーリングに誘おうというささいな話から吉田の「もし~だったら」というボケに小杉の突っこみが展開されお互いにヒートアップしていくというスタイルの漫才です。

「強くなりたい」
(こういう仕事してると街で絡まれることもあるからなんか格闘技でも習いたいと思って、、、)
(柔道な!でもなぁ、柔道とか顔を畳に押し付けられるやろ?これ以上顔にぶつぶつ増やすのはちょっと嫌やねんな。相手の道着も汚してしまいそうやし、、、)
(空手な!でもなぁ、空手ってパンチ出すとき「せいや!」言わなあかんやん。「せいや!」言うてかわされたら恥ずかしいな思うて)
(あの人、1発目「誠也!」言うてかわされて恥ずかしいから2発目黙てはる思われるやん)

(お前30過ぎて相撲習いだすやつ聞いたことあんのか?)
(万が一俺の得意技が「押し出し」になってしもたらどうすんねん)
(そんなもん、梅田で始まった喧嘩が、堺へ行っても終わらへんやんけ)
(最後に1言添えなあかん喧嘩ってなんやねん)
(途中で赤信号あるやろ!気まずいやんけ!)
(そんなもん何個目かの交差点で「あっこいつ車道に押し出す気はないってばれるわ!)

((熊でも飼えや!と提案されて)どういうことやねん)
(お前人間以外の動物の成長の早さ見くびんなよ!)
(あいつら、毎日びっくりするくらい成長しよんねん。今日勝ったからと言って明日勝てるとは限らへん。だいいち、お前、負けるときは死ぬときやからな)
(3年も意味なく殴り続けた熊、動物園抜け出してでも仕返しに来よるわ!)
(そこはまずシャケやろ!)
(ハチミツはシャケのあとやろが!)
(俺どんだけシャケ好きな先輩やねん)

2本目も1本目と同じで吉田のささいな悩みのボケに小杉が突っ込んでいき話が大きく展開されお互いにヒートアップしていくスタイルの漫才です。強くなるための手段として格闘技を習うということから熊を飼って特訓をするという話しの展開も最高に面白かったです。

ブラックマヨネーズのやっている漫才のネタは提案にちょっといちゃもんをつけ喧嘩をしていくというしゃべくり漫才です。オーソドックスなしゃべくり漫才のネタなようですが斬新に感じるのは発想と言葉のセンスの素晴らしさだと思っています。言葉のチョイスが最高に面白い為2人の作り出す状況と合わさり笑えるポイントがさらに強くなっていると感じました。

こうして2005年M-1チャンピオンは笑い飯と僅差でブラックマヨネーズに決まりました。
私もブラックマヨネーズが1番面白かったと思います。

漫才ネタM1優勝で見せつけた実力!地力も抜群!

2005年M1グランプリチャンピオンはブラックマヨネーズに決まりました。
優勝という形で見せつけたように漫才として最高のネタを繰り広げることのできるブラックマヨネーズ。その後バラエティ番組はじめ様々なTVで見るようになっていきます。

小杉、吉田ともに平場でボケも突っこみも展開できるため他の芸人と共演してもブラックマヨネーズの面白さは際立っています。

彼らは将来、NGK(ナンバグランドカゲツ)でとりを取りたいと考えているようです。
最終的には漫才で、舞台でと考えているのだと思います。

今は小杉が東京、吉田が大阪拠点のため以前ほど東京のTVでコンビ出演しているのを見る機会は減りましたがお互いが尊重しあい、2人とも家族を大事にするコンビとして通っています。

ブラックマヨネーズが描いている目標まで走りぬきますます円熟したトークやお笑いの技術でもっともっと楽しませてほしいですね!

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