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2007年第7回M-1優勝サンドウィッチマン!敗者復活からいままでの軌跡

M-1敗者復活から優勝したサンドウィッチマンはどんなコンビ?

サンドウィッチマンとはこういうコンビです。

富澤たけし(とみざわ たけし、1974年4月30日生)
伊達みきお(だて みきお、1974年5月28日生)
の2人からなるお笑いコンビ。
立ち位置は富澤が向かって右、伊達が左です。
結成年は1998年。

(敬称は省きます)

最初サンドウィッチマンはもう1人いて3人ユニットだったんだよ。1人が脱退して2人で活動、いまにいたります。
コンビ名も「親不孝」→「銭と拳(かねとこぶし」→「バイキング」に代わっています。だけどバイキングはすでに使われていると聞いて「銭と拳」に戻した後、「サンドウィッチマン」にしたんだ。

ネタ作りは富澤が担当しています。
基本的に突っこみは伊達、富澤がボケですが伊達がボケ、富澤が突っ込むときも結構あります。
サンドウィッチマンが3人のトリオのときは伊達、富澤ともにボケだったことも関係していると思います。
基本的にボケたがりなんですね!

男塾シリーズなどのネタも面白いですね。

2007年第7回M-1での敗者復活からの鮮やかな優勝

サンドウィッチマンは2002年第2回大会からM-1に出ています。
最初は1回戦落ち、2回戦落ちが続きますが2005年から準決勝まで進出しています。

そして2007年に敗者復活枠で決勝でネタを披露しています。

そもそも売れていない当初売れていない時期からライブなどは積極的に行っていましたが日の目を浴びることは少なかったです。
2人は2005年を「勝負の年」と位置づけて、より積極的にライブ活動に力を入れていきます。

すると「エンタの神様」の関係者の目にとまり出演のチャンスをつかみます。
この時はすでに実力をつけていたサンドウィッチマンですから観客からの受けも掴んでいきライブでも盛況を繰り返すほど人気をつけていきます。

芸人の間でもサンドウィッチマンの名前は次第に広がっていきます。
2007年第7回のM-1の最終決戦はトータルテンボスとキングコングとの決戦でしたがトータルテンボスの大村朋宏(おおむらともひろ)は「サンドウィッチマンかパンクブーブーが敗者復活から勝ち上がって来ていたら危ないと思っていた」と発言しています。

私もエンタの神様ではサンドウィッチマンのことは知っていたので「でてきたな~」という感想でした。
コントでガソリンスタンドなどのネタがかなり面白かったからです。残った時は楽しみでした。
トータルテンボスも好きなコンビだったのでどちらが勝つのだろうと思ったものです。

敗者復活から勝ち上がったサンドウィッチマンでしたが1本目は「街頭アンケート」です。

街頭アンケート

富澤「あの~、アンケートにご協力いただけませんか?」
伊達「アンケート?いま忙しいから他あたってくれ」
富澤「いや、いま渋谷で10代の女性を中心に聞いてるんですけど」
伊達「1個もあてはまってねえよ。六本木で俺30代だからさ。渋谷いけ渋谷」
富澤「「まっ、誰でもいいんです」
伊達「誰でもいいのかよ」

富澤「ほんとすぐ終わりますんで」
伊達「すぐ終わんの?本当に?」
富澤「はい、もうらっという間に」
伊達「あっという間だよ」

富澤「ではいきます。このアンケートをどこでしりましたか?」
伊達「お前だよ!」

富澤「血液型は何型ですか?次の中から選んでください」
伊達「選ぶんだ、いちいち」
富澤「A、A型。B、O型。C、B型。D、AB型」
伊達「ややこしいわっ。なんだ、その聞き方は。BだBっ」
富澤「BのO型ですか?」
伊達「そうじゃねえよ。CのB型だよ」
富澤「CのB型ってなんすか?」
伊達「そうやって答えんだろ?これ、なあ?そうやって答えるんでしょ?」
富澤「また特殊な、、、」
伊達「特殊じゃね~よ」

富澤「え~、1人暮らしですか?その日暮らしですか?
伊達「なんだよ、その日暮らしって。実家に住んでんだよ」

富澤「じゃ、こっから2択になります」
伊達「はやくしてくんね~かな。焼きたてのメロンパン売り切れんだろ。早くしろよ」

ここに書いたものは1部ですが富澤のボケに常識的な伊達の突っこみが的確に聞いてきます。
突っこみのワードも常識的ではあるのですが面白フレーズがよいタイミングで織り込まれているので2人の呼吸が面白く響いてきます。

ネタとして最高の仕上がりで終えることができた「街頭アンケート」のネタ。
トータルテンボス(646点)キングコング(650点)を抜く651点を叩き出し最終決戦に1位で進みます。

審査員の評価も上々でオール巨人は「なんで彼らが決勝のこの舞台に敗者復活でなしに残ってないのか分からない、もう1本こんなネタがあったらとんでもないことになる」といい、島田紳助は「漫才師として1番うまい」などとべた褒めでした。

そして最終決戦。

サンドウィッチマンは「ピザのデリバリ―」を披露します。
このネタも面白かったですね~。ゲラゲラ笑いました。

ピザのデリバリ―
伊達「いや、おせーな~。ピザ頼んだのに1時間以上こね~な。腹立ってきた。電話しとこ」
富澤「ピンポ~ン」
伊達「きたよ。きたきた。がちゃ」
富澤「お待たせしました~」
伊達「おせ~よ、1時間よ、1時間」
富澤「すいません、ちょっと迷っちゃって」
伊達「迷うってお前、道1本じゃね~よ」
富澤「いや、行くかどうかで迷っちゃって」
伊達「そこ、迷うなよ」

富澤「お会計1600円になります」
伊達「おい、ちょっと待てよ」
富澤「はい?」
伊達「1時間以上待ってんだよ」
富澤「はい」
伊達「ちょとまけろよ」
富澤「なんすかなんすか」
伊達「いや、なんすかじゃなくて1時間以上待ってんだから、ちょっとまけろって言ってんだよ」
富澤「うわ~っ、あ~っ、あっ」
伊達「おい、どうしたどうした?」
富澤「お前の、勝ちだ、、、」
伊達「勝ち負けの話しじゃね~んだよ。やめろゆ、お前。気持ちわり~な。どうしたんだよ。いや、そうじゃなくてね」
富澤「はい?」
伊達「値段を安くしろって言ってんの」
富澤「狙いを奴にする?」
伊達「言ってね~よ。そんなこと。いままで誰狙いだったんだよ。値段を安くしろって言ってんの」
富澤「そんなこと言われても僕バイトなんで」
伊達「こっちは1時間以上待ってんだよ。何とかしてくれよ」
富澤「バイトですから、500円にしかできないです」
伊達「出来てるよ。お前出来てる。充分できてるよ」
富澤「500円以下は無理です」
伊達「以下は求めてね~よ。なら500円でいいの?」
富澤「はい。500円だったら」
伊達「ラッキーだよ。はい、500円」
富澤「はい、20円のお返しです」
伊達「500円じゃね~のかよ」

富澤「あ、そうですか。あの非常に申し上げづらいんですけど、店長なんですけどピッツァに入ってるそうです」
伊達「店長トッピングにされちゃった。もういいぜ」

このやりとりも1部ですが1本目と同じく富澤のボケに常識的な伊達の突っこみが的確にはまっていき、突っこみのワードにも面白いワードが散りばめられているのでネタとして完成度が非常に高いものになっています。

このネタの途中で伊達がセリフを飛ばしそれにつられて富澤もセリフが飛んで伊達がセリフを思い出し事なきを得たという話しは有名ですが飛んだことは気がつかなかったですね。本当に面白かったです。

「まけろ」という部分で値段を安くするのではなく勝ち負けのボケにするとかよく思いつくな~と思ったものです。

最終的にはサンドウィッチマン4票、トータルテンボス2票、キングコング1票でサンドウィッチマンが優勝します。

トータルテンボスはM-1資格最終年で面白かったので勝ってほしかったという気持ちも私はあったのですがやはりサンドウィッチマンが勝っていたと思います。

サンドウィッチマンの漫才のスタイル

サンドウィッチマンの漫才のスタイルは本人たちも自称しているようにコント漫才です。
コントを漫才に変換したもので本人たちも漫コン師、コン漫師と言っています。

そしてつかみの部分の「名前だけでも覚えて帰ってください」「1番興奮するのは〇〇だよね、間違いないね」「ちょっと何言ってるかわからない」などの言葉はサンドウィッチマンの代表的な言葉になっていますね。

またサンドウィッチマンは2009年のキングオブコントにも出場しています。
東京03に優勝を譲りましたが決勝戦まで進んでいるのと、コント漫才というスタイルを取っているので得意な方はコントなのかな?とも感じます。
実際にエンタの神様で見ていたサンドウィッチマンは全てコントであったと思います(私が見ていた限りなので漫才を披露していたらすいません!)

M-1優勝後のサンドウィッチマンの活躍

サンドウィッチマンは関西が有利といわれていたM-1グランプリという賞レースを東に持ってきたアンタッチャブル以来のコンビです。さらにいうならば関東よりさらに東の東北出身のコンビです。
(正確に言えば富澤は生まれは東京です)

2人は宮城県の高校で出会い伊達の社会人経験を経て上京して芸人活動をしています。
サンドウィッチマンをみていて感じるのは彼ら独特の雰囲気があるなぁと思います。優しく親しみやすい雰囲気を持っている彼らだからこそ多くの人に愛されているコンビだと思います。

好きな芸人ランキングでも長年トップに名がありますし宮城や東北の復興の役割も買っている彼らはこれからも愛され続けるのだろうなと感じます。

富澤の方は2018年からM-1審査員も努めていますし伊達の突っこみもタイミングがよく他の芸人を生かすことができるのでこれからも活躍して欲しいと思います。

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